タイという国
タイ国は東南アジアのほぼ中央に位置し、総面積は日本の約1.4倍あります。亜熱帯に位置する気候は我々日本人にも過ごし易い国としても定評があります。
首都バンコク中心街の昼と夜の景観(写真左はサートーン通り、右はシーロム通り前)
1980年代より、タイは国民の高い教育水準、豊かな国土を背景に緩やかな工業化を目指しました。それは「アグリ・インダストリー」即ち農作物工業と云われ、種々の農産品を加工品として輸出するという、この国が、近隣諸国の追随も許さない生産高を誇る国産品を利用した、得意分野で工業化の基礎を築いたのです。
地平線まで見渡す限りの広大なタイの農地、早朝から元気あふれる農村の子供たち
その後は海産物加工へも発展させ、現在でもタイ国産ツナ缶は世界市場のシェア20%を維持しており、鶏肉等の加工品も重要な輸出品目の一つとなっています。
その後は、繊維関連や皮革関連工業からプラスチック、ケミカル製品へ、さらに金属加工、そして自動車産業や製鉄まで、つまり軽から重へと着実にシフトを遂げて参りました。
産業構造のシフトに合わせてシフトする工場・倉庫の仕様、親日的で勤勉なワーカーさんたち
1967年からは東南アジア諸国連合(ASEAN)、1989年にはアジア太平洋経済協力機構(APEC)、へそれぞれ結成時から参加しています。
主要各地を結ぶ高速道路と、スワンナプーム国際空港と市街をわずか20分で結ぶエアポートリンク
政治的には、数度のクーデター(単なる政権交代の手法のひとつであって、流血を伴う騒乱を意味するものではありません)や政治集会などの不協和音は聞こえてきますが、国民の圧倒的な尊敬・敬愛に支えられる王室の元に築かれた立憲君主制は揺るぎもしません。